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墓じまいの流れと費用、そして「手を合わせる場所」の残し方

Julien Wiegandt

Julien Wiegandt

Fondateur de forevr

Célia RuedasRelu par Célia Ruedas

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墓じまいとは、お墓を撤去して使用権を墓地の管理者に返し、遺骨を別の場所へ移す ことです。

決断そのものよりも、決断したあとに手続きが多いことに驚かれる方がほとんどです。 順番を間違えると戻れなくなる工程もあります。

決める順番

一、家族で合意する。 ここを飛ばすと、あとで必ず戻ってきます。お墓は名義人 一人のものに見えて、実際には兄弟姉妹、いとこ、そして遠方の親族が「自分の ご先祖でもある」と考えています。撤去したあとに反対されても、元には戻りません。

二、新しい納骨先を決める。 改葬許可申請には、受け入れ先の証明が要ります。 つまり移す先が決まっていないと、手続きそのものが始められません。永代供養墓、 納骨堂、樹木葬、あるいは既存の別のお墓。散骨を選ぶ場合は自治体によって 扱いが異なるので、先に確認してください。

三、いまの墓地の管理者に伝える。 寺院墓地であれば、これが離檀の相談に なります。事務的な連絡ではなく、まず足を運んでお話しするほうが、結果として すべてが穏やかに進みます。

四、改葬許可を取る。 いまのお墓がある市区町村に、改葬許可申請書を出します。 必要なのは、現在の墓地管理者が発行する埋葬証明と、受け入れ先の証明。 遺骨一体につき一通が原則です。

五、閉眼供養と撤去。 僧侶にお経をあげていただいてから、石材店が解体します。

費用の目安

撤去工事 は面積と立地で大きく変わります。重機が入らない山寺の墓地では、 同じ面積でも数倍になることがあります。

閉眼供養のお布施 は三万〜十万円程度が目安とされます。

離檀料 には決まりがありません。数万円から、寺によってはそれ以上を 求められたという話もあります。金額でもめる例が実際にあり、まず住職と 率直に話すのがいちばんの近道です。

新しい納骨先 が、たいていいちばん大きな額になります。

「もう行く場所がない」という感覚

費用や手続きよりも、あとから効いてくるのはこちらです。

お墓は、毎年行く場所ではなかったかもしれません。それでも「行こうと思えば 行ける場所」でした。それがなくなったとき、多くの方が予想していなかった 喪失感を口にされます。とくに、墓じまいを決めた当人ほど強く感じます。

これは、墓じまいが間違いだったという意味ではありません。手を合わせる先が 一つ減ったという、それだけの意味です。

石がなくなる前にしておくこと

竿石の彫刻を写真に撮ってください。戒名、俗名、没年月日、そして墓地のなかの 場所。冷たいようですが、二代あとに誰かがご先祖を調べはじめたとき、 まさにこれが残っていません。

過去帳や位牌の記載も、写真に撮って読める形にしておくと確実です。

そして、遺骨の移し先とは別に、記録の移し先も決めておくと安心です。 写真、没年月日、まだ誰かが語れるうちに聞いておいた話。石はなくなります。 そこに刻まれていたことは、残せます。