ろうそくと線香は、故人を思うひとときに形を与えるものです。言葉も、特別な信仰もいりません。いつ灯してもかまいませんが、多いのは通夜と葬儀、お彼岸とお盆のお墓参り、祥月命日と月命日、そして毎日の仏壇です。お墓では風防付きのろうそく立てを使い、火の扱いについては霊園や墓地の規則を確認してください。
灯すことの意味
意味は、灯す人が込めたぶんだけあります。多くの方にとっては、手を止めて一人の人を思うための時間です。線香の煙が立ちのぼるあいだ、手を合わせ、心のなかで話しかける。それで十分です。
言葉が見つからないときにもできる、ということも大きいでしょう。子どもでも、近所の方でも、何を書けばよいかわからない同僚でも、線香を一本あげることはできます。
いつ灯すか
その方を思ったときです。決まった日も、いけない時間もありません。それでも、ほとんどの家庭に共通する場面がいくつかあります。
通夜。 かつては線香とろうそくの火を一晩絶やさない「寝ずの番」がありました。いまは斎場の決まりで夜間の火を控えることが多く、長時間燃える渦巻き線香や電気のろうそくで代えるところもあります。
葬儀・告別式。 焼香がその中心です。キリスト教式では献花やろうそく、神式では玉串奉奠と、宗教によって形は変わります。
お彼岸とお盆。 一年でもっとも多くの家族がお墓に向かう時期です。後で詳しく書きます。
祥月命日と月命日。 仏壇でもお墓でも、その日に一本の線香をあげるだけで、何も告げずに日付を心に留められます。命日に何をするかもあわせてどうぞ。
離れた場所から。 お墓が遠いとき、写真の前に灯すろうそくは、行けないお参りの代わりになります。葬儀に行けないときとお墓がないときの追悼にも、距離の話があります。
お彼岸とお盆のお墓参り
春と秋のお彼岸、そして夏のお盆は、霊園がもっとも賑わう時期です。順番はだいたい決まっています。まずお墓を掃除し、花を供え、水鉢に水を入れ、それからろうそくに火を灯して、その火で線香をつけます。手を合わせるのは最後です。
お盆には、ご先祖を迎える迎え火と送り出す送り火を焚く地域もあります。玄関先でおがらを焚く家もあれば、盆提灯を灯すだけの家もあり、形は地域と宗派によってさまざまです。
掃除の手順はお墓の掃除にあります。
宗派としきたり
仏教では、線香の本数や立て方が宗派によって異なります。一本を立てる宗派、三本を立てる宗派があり、浄土真宗では線香を折って香炉に寝かせます。迷ったときは菩提寺に聞けば一言で済みます。どの宗派でも共通しているのは、ろうそくや線香の火を口で吹き消さないことです。手であおぐか、火消しを使います。
神道では線香を用いず、榊や玉串を供えます。キリスト教ではろうそくや献花が中心です。
ご家族のやり方がはっきりしないときは、菩提寺や、それぞれの宗教の方に確かめるのがいちばん確実です。
お墓で使う道具
お墓のろうそくは、風防に入れて使うのが基本です。ガラスや金属の囲いで炎を風から守り、蝋が墓石に垂れるのを防ぎます。霊園の売店や仏具店、ホームセンターで手に入る主なものは四つです。
| 道具 | 持ち時間 | 風と雨 | 霊園の規則 |
|---|---|---|---|
| ろうそく(和・洋)と風防 | 数十分から数時間、太さによる | 風防が欠かせない | 火の扱いは要確認 |
| 墓参り用の長時間ろうそく | 半日から数日 | 容器入りでもっとも安定 | 火の扱いは要確認 |
| LEDろうそく・電池式の線香 | 電池による | 影響を受けない | 火を使わず、問題になりにくい |
| ソーラー式の灯り | 昼に充電し、夜に灯る | 影響を受けない | 火を使わず、問題になりにくい |
ソーラー式は、日の短い冬にはあまり明るくなりません。
気をつけることは三つです。
- ろうそく立ては平らな場所に。 枯れた花や、包装紙、のし紙から離します。
- 線香の灰と燃えさしは片づける。 香炉にたまった灰は、次のお参りのときに捨てます。
- お供え物は持ち帰る。 多くの霊園では、カラスや動物を寄せないよう、食べ物を置いたまま帰らないよう求めています。
⚠️ 火の扱いは霊園ごとに決まっています。 乾燥した季節や林に近い区画では、火を消してから帰るよう求めるところ、ろうそくの使用そのものを控えるよう求めるところもあります。規則は管理事務所に掲示されているか、使用規則に書かれています。LEDやソーラーなら、この問題は起きません。
家の仏壇では
仏壇のろうそくは、住宅火災の原因としてよく知られています。燭台は安定したものを使い、仏壇の扉や掛け軸、写真から離します。部屋を出るときは必ず消します。夜間や、小さな子どもがいる家では、LEDのろうそくや電池式の線香を使う家庭が増えています。
遠くにいる人のためのろうそく
オンラインの追悼ページは、来られない人のためにこの習慣を受け継ぎました。forevrでは、ページを訪れた方なら誰でも、アカウントを作らずにろうそくを灯せます。すべてのプランで使えます。お名前と、140字までのひと言を添えることもできます。火は24時間灯り、そのあと消えた姿のまま七日間表示され、それから見えなくなります。同じページには一日に一本灯せます。ご家族には、灯されたろうそくと、名前を残した方のお名前が見えます。
最初の数週間にできるほかのことは、追悼のしかたにまとめています。
forevrのろうそくの仕組みは、2026年10月18日にサイトのコードで確認しました。宗派ごとの作法は一般的な例で、細部は菩提寺や各宗教の方にお確かめください。



