お墓に付いたQRコードは、彫刻のように摩耗しません。消えも、薄れもしません。 向こう側のサーバーが止まった日に、ただどこにも繋がらなくなります。
これは仮の話ではありません。すでに起きています。
日本で起きたこと
Yahoo!ジオシティーズが二〇一九年三月三十一日にサービスを終了しました。 一九九七年から日本の個人サイトを預かってきた場所で、そこには亡くなった方の ページ、追悼文、家族の記録、家系の調べものが大量にありました。
全部消えました。 告知期間はありましたが、作った方が亡くなっていれば移す人 がいません。そしてリンクが張られていたプレートや資料は、何も指さなくなり ました。
同じ年に、はてなダイアリーも終了しました。どちらも不誠実な会社ではありません ——サービスが止まるのは普通のことです。
⚠️ 日本には、もう一つ固有の消え方があります。携帯電話の解約です。 ガラケーに入っていた写真と声は、機種変更と解約で消えました。 これは会社の話ですらなく、手続きの話です。
フランスで起きたこと
Epitag は二〇一〇年代初めにフランスでお墓のQRコードの先駆けだった会社です。 アルミのプレート、コード、亡くなった方のためのウェブページ。報道もあり、国内の あちこちの墓地にプレートが取り付けられました。
今、そのドメインはどのページも返しません。つまり、墓石に留められた Epitag のプレートは全部、今はどこにも繋がりません。 買ったご家族に通知は なく、通知する手立てもありませんでした。
その会社の方々を責める点はありません。責められないことが、まさに問題です ——永続的なものとして売られた物が、作った会社が生き続けるかどうかに丸ごと かかっている、ということ。
危険は構造的で、事故ではありません
QRコードはリンクです。リンクが生き続けるには三つが必要です——更新された ドメイン、費用が払われたサーバー、それを見ている生きた会社。
石に彫った文字との根本的な違いはそこです。彫刻は一度できたら誰にも依りません。 それがお墓のQRコードで書いたことの一つです。
そして言っておく価値のある矛盾があります。約束が長いほど——「永久に」 「ずっと」——三十年後に存在している保証が誰にもできない仕組みを、より強く 縛ります。 永遠の約束は保証ではなく、意思です。
日本語ではここに「永代」 という先例があります。
買う前に聞く四つ
どの事業者にも当てはまります。こちらにも。
一、ページ全体を落とせますか。 これが圧倒的に一番大事な問いです。写真・文章・録音をいつでも一つのファイルで 手元に取り戻せるなら、事業者が消えることは損失ではなく、不便になります。 書き出しがなければ、全部がその会社の寿命に乗っています。
二、事業をやめるときはどうなりますか。 書面で正直に答えているところはほとんどありません。無いこと自体が情報です。
三、データはどこに、誰が預かっていますか。 国、事業者、個人情報の枠組みを明示しているかどうか。閉鎖を防ぎはしませんが、 真面目さの目印です。どこにも書いていないことも、何かを語っています。
四、支持体は保証されていますか、何年ですか。 そして保証が交換を含むかを確かめてください。屋外に露出したステッカーが 三十年もつことはありません——保証できるのは、取り替えることです。
何をして、何を約束しないか
forevr では、ページはいつでも、申し出なくても、丸ごと落とせます。保管と支持体の 交換は、プランに応じて十年・二十年・三十年を保証します。
「永久」とは書きません。 小さな会社です。そして Yahoo!ジオシティーズや Epitag の例に対して差し出せる正直なものは、もっと大きな約束ではありません—— 動く書き出しボタンと、書面の年数です。
年数の詳しい話は 追悼ページはいつまで残るかに、 無料の仕組みとの比較は 追悼ページは無料か、有料かに、 費用はお墓のQRコードの費用にあります。
そして、いちばん確実な備え
どの事業者の約束よりも確実なものが一つあります。手元に控えを持つこと。
落とした写真と文章を、ご家族の二人以上が別々に持っている。それだけで、 どの会社の寿命とも関係なく残ります。 故人の持ちものをどうするかで 書いた、携帯を解約する前に中身を取り出す話と同じことです。



