葬儀は黒の喪服、通夜は地味な平服でも差し支えありません。そして意味の ある基準は一つだけで、一文に収まります。見られる対象が自分にならないこと です。前の晩まで迷っているなら、手元でいちばん地味なものを選んで、それ以上 考えないでください。
服装を定めた法律はありません。しきたりです。そして日本では、布地よりも小物で 差が出ます。
通夜と葬儀で違います
ここが海外と最も違う点で、知らないと一方でだけ浮きます。
通夜はもともと急な知らせを受けて駆けつける場でした。だから地味な平服で 差し支えありません。濃い色のスーツ、黒や紺のワンピース。むしろ完璧な喪服で 行くと「用意していた」ように見える、という感覚が今も残っている地域があります。 仕事帰りのままの方も多く、誰も気にしません。
葬儀・告別式は喪服です。男性は黒の礼服に白いワイシャツと黒いネクタイ、 女性は黒のワンピースかアンサンブル、黒いストッキング。
火葬場では立って待つ時間があります。靴とコートはそこで決まります。
小物のほうが大事です
- 白いワイシャツ。 色物や柄物は避けます。
- 黒いネクタイ。 タイピンは外します。
- 靴と鞄は黒で、金具が目立たないもの。 光る留め金は、ほかのどの要素より 目につきます。エナメルや爬虫類柄は避けます。
- アクセサリーは外します。 結婚指輪はそのままで構いません。真珠の一連は 許容されますが、二連は「重なる」ため避けられます。
- ストッキングは黒。 素足は避けます。
- 数珠があれば持ちます。なくても差し支えありませんが、あると手がおさまり ます。
- 香典を入れる袱紗。 鞄から裸のまま出すのは避けられます。これは服装では ありませんが、同じ場で同じくらい見られる部分です。
マナーモードにした携帯も、実質的に服装の一部です。
喪服が用意できず、買う時間もないとき
いちばん多い場合ですし、買い物で解決する必要はありません。日本では葬儀が 亡くなった翌日か翌々日に行われることが多く、時間がないのが普通です。
手元でいちばん地味なものを選んでください。いちばん濃いスラックス、いちばん 無地の上、いちばん目立たない上着。中間の灰色、くすんだ紺、つや消しの黒。十分 に役目を果たします。誰も気づきませんし、気づける方はその日ほかのことで頭が いっぱいです。
いちばん悪い判断は、ふさわしい上着がないから行かないことです。ご家族に残る のは、その方が来てくださったという事実です。スラックスではありません。
ご家族が何か希望されたとき
ご家族の希望が何より先に来ます。いつでもです。色、黒でなく来てほしいという お願い、具体的な一点——スカーフ、ユニフォーム、一輪の花。議論せず、折衷案も 作らず、そのとおりにします。
「平服でお越しください」は平服で、という意味です。それが落ち着かない方にとっ ても同じです。そして**「平服で」は「普段着で」ではありません**。濃い色の きちんとした服、という意味で使われます。ここは誤解が起きやすいところです。
伝言で届いた希望が不自然に思えるなら、自分で中間を発明するよりご家族の誰かに 直接聞いてください。半分が希望に従い半分が従っていない会場は、その希望が 避けようとしたものそのままです。
宗派と無宗教の式
決まりを暗記する必要はなく、具体的な動作がいくつかあるだけです。仏式では 数珠を持ち、焼香をします。回数は宗派で違いますが、前の方を見て同じようにすれ ば間違いません。神式では焼香ではなく玉串奉奠で、拍手は音を立てない しのび手です。キリスト教式では焼香がなく、献花をします。数珠は 持ちません。
どの場でも共通の方法が一つあります。五分早く着いて、前の方がどうするかを 見ることです。どんな一覧よりも確実です。
無宗教の式ではしきたりはさらに自由で、だからこそご家族が色を希望することが 増えます。前の項に戻ります。希望に従います。
子ども
子どもを小さな喪主のように着せる必要はありません。一時間座っていられる清潔で 簡素な服で足ります。このために買った一揃いも、きつい礼服も必要ありません。
制服があれば制服がいちばん無難です。日本ではこれが最も確実な答えで、迷っ たら制服にしてください。制服がなければ、濃い色の上下に白いシャツ。靴下は白か 黒、くるぶしが出ないもの。
とても明るい色と、キャラクターの柄だけ避けてください。そして羽織るものを一枚 持っていってください。火葬場や墓前では、子どもが最初に冷えます。
一緒に用意すべきものは服装ではなく、これから見るものです。それについては 子どもに死を伝えるをご覧ください。
服装より重いもの
一度決まれば、この問いにもうエネルギーを使う必要はありません。ご家族に残るの は、見つけた言葉です。間違えることへの恐れは、そちらに使ったほうがよく働き ます。
それについては ご遺族に何を言うか、 友人の弔辞、そして自分が述べるなら 弔辞の書き方です。 まとめのページが全体をまとめています。



